ラオス航空墜落事故、ブラックボックスを回収

10月16日の16時にラオス首都ビエンチャンから南部のパクセーに向かうラオス航空QV301便が台風通過後の悪天候でパクセー空港から約5キロ手前のメコン川に墜落し、乗員乗客49名全員が死亡しています。ラオス史上最悪の航空機事故となっています。ラオス航空によると10/30までにも47名の遺体が収容され、43名の遺体の身元確認がされたとのことです。49名の遺族には、葬儀費用として5000米ドル(約50万円)が支払われています。また、メコン川の流れが強く深く濁った川底からの回収に時間がかかっていた2つのブラックボックスですが、先月(10月)までに回収されたとのことです。

今回のラオス航空事故は、ラオス史上最悪の航空機事故となっています。今までラオスで最も最悪の事故は、1954年のエア・ベトナムがパクセー近郊でエンジントラブルで緊急着陸しようとして墜落した事故で55名のうち47名が死亡しています。ラオス航空による最近の航空機事故による死亡は、2000年に発生しています。ラオスの首都ビエンチャンから北部のサムヌアへの小型飛行機(Y-12)がサムヌア近郊で悪天候によって山間に墜落し、乗員乗客17名のうち8名が死亡しています。1998年には、ビエンチャンからシェンクアンに向かう飛行機が暴風雨の中、森林地帯の墜落し乗員乗客26名全員がなくなっています。この事故がラオス航空としては一番大きな事故でした。