ブアソン首相が辞任

ラオス政府は23日、ラオスのブアソン首相が辞任し、トンシン国会議長が後任の首相に就任したことを報じています。ブアソン首相は国民議会の閉会式で突然辞任したようです。ブアソン首相は、2006年6月に就任し、2011年5月までの5年の任期でしたが、約半年の任期を残しての異例の辞任となっています。ラオスのスポークスマンは、「家庭の事情」としていますが、メディアの報道によると「ラオスの法律に違反する行為により自ら辞任」とのことで、突然の辞任でいろいろと憶測が飛んでいるようです。

NHKの報道によると、経済改革スピードが速すぎるため、党内保守派が女性問題や健康問題などを指摘して追い込んでいったと見られることを報じています。トンシン国会議長は保守派に属することから経済改革のスピードがダウンすることが懸念されています。

中国?ラオス間に高速鉄道

2010年12月7日に、中国?ラオス?タイを結ぶ高速鉄道の建設について3カ国間で合意に達したことが、北京で開催中の第7回世界高速鉄道大会で明らかにされています。

開幕式の講演の中で明らかにされたようで、中国とラオスによる共同の実現可能調査が完了したことを受けて、早ければ、2011年に着工、2015年に完成を予定しているとのこと。ラオスのソムサワット副首相、タイのステープ副首相がそれぞれ明らかにしています。

路線は、中国の昆明からビエンチャン、ビエンチャンからタイのバンコク、そしてシンガポールまでと、昆明?シンガポールの国際高速鉄道の実現を目指しており、総投資額は、最大で1千億元(1兆2,000億円)規模になる模様。

中国は、このほか中国?ミャンマー、中国?カンボジアの高速鉄道についても建設を予定しており、2020年までにラオス、ミャンマー、カンボジアと直接鉄道がつながり、中国・アセアン諸国間の経済的な結びつきを強化していく戦略のようです。鉄道といえば日本のお家芸的なものですが、こうした分野で日本の影響力が発揮出来ないのが残念です。

ロンリープラネット「ラオス」の新版がまもなく発売

英語版の「地球の歩き方」とも言うべき、定番の英語ガイドブックであるロンリープラネット「ラオス」の新版(第7版)が12月に発売される予定です。すでに電子ブック版は、先月に発売されていて、私も購入しました。電子版はpdf形式なのでパソコンなどでいつでも見れて便利です。
「地球の歩き方」と比べて情報量が豊富で、ロンリープラネットにしかない情報も多いので、ラオスを周遊される予定の方は、ぜひ一冊購入されることを強くお勧めします。第8版は、2014年2月に出版される予定だそうです。

 

タートルアンフェスティバルでのゴミ拾い活動の様子

このサイトでもご案内しましたが、先週の日曜日(11/21)のタートルアンフェスティバルの最終日にタートルアンで大托鉢が実施され、大托鉢終了後にゴミ拾い活動が実施されました。その時の様子の写真が届きましたので、掲載します。

Clean-up

After_cleaning (1)

こういった活動がラオス人の中に日常的に定着し、町がきれいになると良いですね。

クラスター爆弾禁止締結国初会議が「ビエンチャン宣言」を採択して閉幕

9日から開催されていたクラスター爆弾禁止締結国会議ですが、12日にクラスター爆弾の廃棄の早期開始、犠牲者の支援などに努めることとし、ビエンチャン宣言や行動計画を採択して閉幕しています。

クラスター爆弾の世界最悪の被害国であるラオスで開催された意義は大きく、クラスター爆弾禁止条約には日本を含む46カ国が批准、108カ国が署名しています。クラスター爆弾保有国は、発効から原則8年以内の全面廃棄が義務付けられ、被害国も10年以内の不発弾の完全除去が義務付けられています。しかしながら、米国、ロシア、中国といった大量保有国は未加盟です。
会議には120カ国と国際機関、NGOなどが参加しています。日本は副議長を努めました。ラオスで開催された国際会議としてはラオス史上最大規模となりました。

クラスター爆弾禁止締結国初会議がビエンチャンで開催

8月1日に発効したクラスター爆弾(収束爆弾)を全面禁止する条約(オスロ条約)の第1回締結会議が9日からラオスの首都ビエンチャンで開催されています。

クラスター爆弾は、1つの親爆弾の中から空中で多数の小爆弾を拡散させて広範囲を破壊する兵器で、ラオス国内には、この小爆弾が約8,000万発の残っていると言われています。ラオス国内は、米軍が計300万トンの爆弾を投下させたとされていますが、爆弾を投下された地域の1%しか除去されていないとのことです。
こうした事実は日本をはじめてとしてほとんど知られていないため、この会議がビエンチャンで開催される意義は本当に大きいと思います。

タートルアンフェスティバルでクリーニングイベントを実施

ラオスの最大のお祭りであるタートルアンフェスティバルで今年はクリーンキャンペーンを行うということで案内が届いています。開催期間中のブース出展と最終日にクリーニングイベントを行うとのことですので、ぜひイベントに参加されてはいかがでしょうか?今年は大托鉢が行われるタートルアンフェスティバルの最終日は、2010/11/21(日)です。

主催するJICafeは、NGO-JICAジャパンデスク・ラオスで通称「Lao-Japan Communication Plaza(JICafe Laos)」であり、2006年3月にJICA(国際協力機構)がラオスで活動を行っているNGO団体と協力して作られたものです。

タートルアン祭りクリーン運動

第2回日メコン首脳会議がハノイで開催

29日、第2回となる日メコン首脳会議がベトナムのハノイで開催されています。この会議は、メコン川流域の5カ国、ラオスのほか、カンボジア、ミャンマー、タイそしてベトナムと日本との会議で、昨年の11月に日本で第1回会議が開催されています。

今回の会議では、今後の発展が期待されるメコン川流域の経済発展に日本が協力することを共同声明としてとりまとめています。

鉄道整備などで中国の攻勢が目立つこの地域ですので、日本がしっかりイニシアティブをとってほしいです。

中部電力と関西電力がラオスの電力行政コンサルを共同受託

中部電力と関西電力が22日にラオスの電力公社や関係行政機関の事業管理能力の強化を目的としたプロジェクトを国際協力機構(JICA)から共同受託しています。期間は、2013年3月までで受託金額は2億5300万円。中部電力が8割、関西電力が2割となっているそうです。