ラオスの水資源と中国

産経ニュースに次のような記事がありました。

ラオスの北西部のサイニャブリ県(象祭りの開催県)で計画しているメコン川本流へのダム問題で環境や生態系への影響が懸念されており、下流域にあたるラオスと友好関係にあるベトナムがさすがにこの影響を無視できないため反対しているところを、上流域でやはりダム建設している中国がラオスを後押しする形になっており、この問題でラオスとベトナムとの関係が崩れることがあれば、中国がすかさず入ってくるのでは、と懸念しています。このサイニャブリ県のダムは4月にタイ・ラオス・カンボジア・ベトナムで構成されるメコン河委員会でも協議されていますがベトナムが延期、カンボジアとタイが慎重にすすめるように述べています。ラオスもその後のベトナムとの首脳会議で再度、環境調査をするとしています。

現在、アフリカの内陸国マラウイで生活していますが、アフリカでも中国の進出はめざましく、中国が絡むとどうしても記事が気になります。また、ラオスには水資源(水力発電)があり、鉱物資源(金、銅など)とともに貴重な外貨獲得源となっていてこれが現在のラオスの高成長を支えています。私の生活しているアフリカのマラウイでは、タバコやとうもろこしが外貨獲得源なのですが、タバコやトウモロコシの価格の下落、輸入品となる燃料や肥料などの高騰により、非常に厳しく、ラオスと明暗を分けている気がします。マラウイでは2009年からウラン鉱山の採掘が開始されており、地下資源を狙う中国が様子をうかがっています。