ラオスへの来訪者数伸び悩む

ラオス政府観光局(LNTA)によると、今年10月までのラオスへの来訪者数は、137万人で、昨年(2007)の10月までの来訪者数が133万人ですから、前年比3%増にとどまっています。政府観光局では、2006年が122万人、2007年が162万人と約33%増と大幅に来訪者が増えたことから今年については、前年の30%増の210万人の来訪者を見込んでいました。

金融危機とタイの政情不安、空港閉鎖の影響により観光客は鈍化しており、目標には、大きく達せず昨年並みになる見込みです。

ラオスの観光業は、2005年までは、収入源のトップであり、2006年以降は、急成長している鉱業に入れ替わり2位になっているもの、ラオスの主力産業の一つになっています。LNTAによると、来訪者によりGDPの8%を占める2億3300万ドル(約200億円)を生みだしているとのことです。

以前も書いたのですが、ラオスの来訪者のトップの国はお隣のタイで2007年は、95万人で全体の58%を占めます。タイは金融危機と政情不安により、タイ人の旅行ブームは急速に冷え込んでしまいました。年末年始のタイ人によるタイの国内旅行は50%ダウンということだったので、国内旅行感覚で行けるラオスの旅行者の大幅減になることは容易に推察出来ます。

ラオス政府は、現在、日本、ロシア、モンゴルに対してビザ免除を行っているみたいですが、アセアン加盟国に対しての同様に免除したい意向で、そうすると確かに少しは観光が促進されるかも知れません。ただ、やはり、交通手段、宿泊施設のインフラ整備も同時に進めないと難しい面があります。