プーシーの標高は386mぐらいです

以前から気になっていたのですが、ルアンパバーンに来たら必ず登るであろうプーシーの標高って何mだと思います?日本人はおそらく「地球の歩き方」を読むと思いますが、この記述は間違いです。ずっと昔から地球の歩き方には以下のように書いてあります。

高さ150mの小高い山。海抜は700mもある。

そもそも、内陸国のラオスの説明に海抜ってあるのは変だと思いません?普通、山なので標高で記載するでしょう。ウィキペディアの「プーシーの丘」も地球の歩き方を参考文献にしているので同じ説明が書いてあります。ラオス情報文化観光省の日本語ページも、おそらく地球の歩き方を参考にしているので、「ルアンパバーンの中心近くに位置する150m程の小高い丘で…」と書かれてしまっています。この記述に影響されているブログの記事も散見します。

英語情報だと、ロンリープラネットには、「100mの高さのプーシーがあります。」、ラオス情報文化省の英語のページには、ロンプラと同様に「ルアンパバーンの旧市街の中心部に100mの高い丘があります。」と書いてあります。ウィキペディアの英語版も同様です。

つまり、英語版の情報には標高の記載はなく100mの小高い丘、日本語では地球の歩き方の影響のため150mの小高い山になっています。

さて、実際の標高はどれくらいかというと、ルアンパバーン国際空港の標高が291mです。Googleマップでの標高は296mとなっていますので、この情報が確からしいことがわかります。空港から市内まではほぼ平坦です。博物館のところでGoogleマップでは、305mとなっています。Googleマップで空港のところが+5mの表記だったことから博物館のところは、つまり町の中心部はちょうど300mと推測できます。

ここから、私の手元にあるオリンパスのデジカメのGPSとガーミンのGPSの実測値を見てみます。デジカメは300m、ガーミンで308mになっていました。そして、プーシーの頂上はデジカメ、ガーミンとも386mとなっていました。ちなみにGoogleマップは365mと少し低い表記です。高度の誤差はあると思いますが、総合的に考えるとプーシーの頂上は実測値の386mぐらいだと思います。街の中心部のある高さ86mの小高い丘が正しいそうです。86m≒100mとすれば英語の説明の100mの小高い丘が適切だと思います。

本当はラオスが公式の標高を実測して看板とかに書いてくれると嬉しいのですが、そういった看板はプーシー以外でも見たことはないですね。ということで、ルアンパバーン中心部の標高は300mでプーシーは386mぐらいです。

20200104_プーシーの標高

2020104_プーシーの標高2

(2020/01)